『ザスーラ』




【ストーリー】
弟ダニーは、兄ウォルターのことが大好き。でもウォルターはダニーのことを疎ましく思っていた。その日も、ダニーはウォルターと一緒に遊ぼうとしたが、逆に怒らせてしまう。地下室に入れられ、そして見つけたボード・ゲーム“ザスーラ”をリビングに持ち帰り、何気なくボタンを押したダニー。禁断のゲームだとは知らずに。ゲームから飛び出したカードには、なにやら指示が。いつの間にか、彼らは家ごと宇宙へと飛び出していた。


ジュマンジ」から十年。その進化レベルは予測不可能!
というわけで名作「ジュマンジ」の満を期しての続編。なんだけど、退化して無いか? というのが正直な感想。宇宙にはでているけど、実質的に家の中で完結してしまっているので、時間的・空間的にジュマンジよりも広がりが無いため、爽快感に欠ける。
こういう完全(同時に子供向け)娯楽作品にストーリーの整合性を求めたり、間違っていると突っ込むのは意味が無いと思っているので、そこはスルーしたいが、それにしても兄弟の行動が支離滅裂で不自然すぎる。意地悪で馬鹿な兄と、臆病で更に馬鹿な弟、置物として以外に存在する意味が無い姉(馬鹿)に、伏線ばればれなさまよえる宇宙飛行士。そういう彼らが最終的に成長して――――という流れなんだが、あまりにもキャラクターに魅力が無いため(吹き替え版の声が非常に拙いものだったのも一因ではあるが)カタルシスが無い。全く無い。はいはいメデタシメデタシってな感じでした。
まぁ、いい所もありましたよ。タイトルバックのレトロな宇宙とか、エンディングの落ちてくる自転車とか。でもこれってジュマンジでもあったような気がするなぁ。
観る際は、小学校低学年向けの映画と割り切った上でご鑑賞ください。