人類は衰退しました
- 作者: 田中ロミオ,山崎透
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/12/19
- メディア: 文庫
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一巻あらすじ
わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は“妖精さん”のものだったりします。平均身長10センチで3頭身、高い知能を持ち、お菓子が大好きな妖精さんたち。わたしは、そんな妖精さんと人との間を取り持つ重要な職、国際公務員の“調停官”となり、故郷のクスノキの里に帰ってきました。祖父の年齢でも現役でできる仕事なのだから、さぞや楽なことだろうとこの職を選んだわたし。さっそく妖精さんたちのもとへ挨拶に出向いたのですが……。
今更ながら読了。
「人間さんの、じゃくにくきょうしょく」と「妖精さんたちの、じかんかつようじゅつ」の二編、最近読んだものの中でも群を抜いて面白かったかもしれない。
一巻もそれなりに面白かったのだけれど、二巻を読んでしまうとあくまで肩慣らしというか、一般向け活字でやるにあたってのウォーミングアップ過ぎなかったんだなぁと感じる。まさに田中ロミオ節全開。
パロディやギミック、テーマ等*1に関しては、実際に読んで貰ったほうがいいので特に言及せず。ただ「人間さんの、じゃくにくきょうしょく」ラスト付近での
「あはは、うふふ」
以降にはそれまでの展開もあって、不意を突かれました(´Д⊂ヽ
おすすめ。
ちなみに最近の読書履歴は、こんな感じ。
「夜間飛行士」→「狐と踊れ」→「奇術師の密室」→「今夜、すべてのバーで」→「狼と香辛料6」→「人類は衰退しました2」→「天国にそっくりな星」←いまここ
方向性に脈絡が無いのはダンボールの積み本を上から一冊ずつ片付けてる最中だからなのです。次辺り上橋菜穂子氏の「狐笛のかなた」か「月の森に、カミよ眠れ」あたりかなぁ。
*1:ガンバ・アルジャーノン・SF・ホラー・認識・ループ等々