「我々の日常の九〇パーセント以上は、頭の中で起こっている」

 今日は風呂に長々と入りながら二冊。図らずも同じような傾向の本だな。

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ (角川文庫)

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ (角川文庫)

「雪崎絵理は戦う女の子だ。美少女戦士なのだ。」目的を失った日々を”不死身のチェーンソー男”との戦いに消費してゆくセーラー服の美少女絵理と高校生山本の切ない青春。

 まぁ青春小説。ここら辺のジャンルは、同世代の人間がどっぷりと感情移入しながら読むのと、(劇中の主人公たちの年代よりも)上の世代の人間がニヤニヤしながら読むのと、どちらが正しい読み方なのだろうか。正しいというよりもむしろどちらが楽しめるというべきだろうけど。
 あぁ、リアルタイムでのめり込みながら、数年後に読み直してニヤニヤなりすればいいのか。いわゆる黒歴史ノートみたいだな。軽く読めたので『NHKにようこそ』にも手を伸ばしてみようかしら。そういや映画化はどうなったんだろう。
 どうでもいいけど、西尾維新が解説書いてて思わず笑ってしまった。



太陽の塔 (新潮文庫)

太陽の塔 (新潮文庫)

京大5回生の森本は「研究」と称して自分を振った女の子の後を日々つけ回していた。男臭い妄想の世界にどっぷりとつかった彼は、カップルを憎悪する女っ気のない友人たちとクリスマス打倒を目指しておかしな計画を立てるのだが…。

 『夜は短し歩けよ乙女』よりも数倍読みにくくて笑った。根底には同じものが流れてるけれど、こっちのほうが直接的ですね。こちらも間違いなく青春小説。馬鹿馬鹿しくて笑わせてくれるんだけど、微妙な物悲しさがいい。次は『きつねのはなし』か『四畳半神話大系』か。どちらにしろ期待。