「ひとりある身はなんとせう!」
伏見のお稲荷さんを一巡り。登る最中軽く汗ばむくらいの良いお日和でよう御座いました。山の中で食べるキツネうどん*1も乙なものです。さらに疲れた体にとろりと香る甘酒が大変美味しかったです。
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/11/29
- メディア: 単行本
- 購入: 40人 クリック: 2,165回
- この商品を含むブログ (981件) を見る
「おもいでエマノン」は処々に年代を感じさせるけれど、とても爽やかな読み口ですっきり。デュアル文庫版と続編も買おうと決意。
「夜は短し歩けよ乙女」、特に鏡花とは方向が違うとはいえ、上記二つの名作を読んだ後でもこれは実に面白かった。ぜひ在・京都な方に呼んでほしい一品。知らなくても楽しめるけれど、知っていれば更に楽しめる。天然な「彼女」にほれて、延々と空回りする「私」氏がとても素敵。「奇遇ですね」「たまたま通りかかったものだから」と、外堀を埋めて埋めて埋め続けていた私氏の、風邪で寝込んだ万年床における「しかし、諸君!」で始まる脳内演説は泣ける。筆者の著作はこれが初めてなので、他の作品のもてを出してみる予定。とりあえず日本ファンタジーノベル大賞を受賞した『太陽の塔』は手元にあるのでまずはそれから。
*1:けつねうろん?