『父親たちの星条旗』

 先日見てきた。クリント・イーストウッド監督が太平洋戦争における激戦地、硫黄島をテーマに取った二本の映画の一本目。この作品では米国側からの視点で描く。全面的に隠蔽された陣地や火炎放射器の怖さなどは置いておいて、見ていて一番思ったのが、この映画は「戦場映画」ではなく「戦争映画」なんだなぁということ。国債が売れなければ負けるとは言っていても、映画中に描かれるアメリカ本土の豊かさはとても戦時中とは思えない。次の『硫黄島からの手紙』次第だが、見て損はない映画。ただ硫黄島からの手紙の予告での煽り文句は何とかならんだろうか。

アメリカが5日で終わると思っていた戦争を
36日間守り抜いた 日本人たちがいた
これは彼らの物語である。

 「父親たちの星条旗」を見た後だと、余計にうっとおしい。これアメリカ向けにはどんな煽りしてるんだろうか。