『闇の守り人』

  「精霊の守り人」に続いて文庫版が出ていたので購入。前作も面白かったのですが、今作はそれに輪をかけて面白かった。文庫版に際して漢字を増やしたと言うインタビューをどこかで読みましたが、それでも「精霊の守り人」はあくまで児童文学としての面白さだった*1。それに対して、「闇の守り人」は完全に子供向けの内容じゃない。後書きで、

精霊の守り人』は、子どもたちに人気がある一方で、『闇の守り人』は大人から支持されているようです。
 これは、多分、『闇の守り人』は、バルサという大人が、過去と向き合う物語だからなのでしょう。

と筆者である上橋菜穂子さんが仰っていますが、本当に、それこそ30〜40代の、子どもがいたり、場合によっては親も亡くなっていて…という世代向けの内容だと思います。
 とりあえず原作もアニメのほうも押さえて置いて間違いは無い作品ですね。次巻からにも期待。

*1:児童文学がどうこうではなく方向性の問題、あと自分の年齢の問題