『秒速5センチメートル』
とりあえずこの会話で笑いをこらえるのに必死でした。
「あの本、どう?」
「なかなか。昨日一晩で40億年分読んじゃった」
「どのあたり?』」
「アノマロカリスが出てくるあたり」
「カンブリア紀」
「私、ハルキゲニアが好きだな、こんなの」
「まぁ似てるか…」
「貴樹くんは?」
「オパビニアかな」
「目がいつつある人だよね」
One more time,One more chance 「秒速5センチメートル」Special Edition
- アーティスト: 山崎まさよし,山崎将義,天門,森俊之,サントラ
- 出版社/メーカー: NAYUTAWAVE RECORDS
- 発売日: 2007/03/03
- メディア: CD
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私見だが新海氏自体ストーリーテラーというよりも、あくまで映像技術者だと思っているので*1正当進化系と言えなくもないけど。テーマ的には今までの逆Boy meets Girl*2の後継だけど、物語的なハッピーエンドをあえて裏切ったあたりは良かった。もっともその分カタルシスは減少しているが、前作・前々作のようなある種純朴なストーリー展開*3から抜け出そうとしている跡は見える。
音楽は素晴らしかった、サントラ欲しい。
各話感想
第一話「桜花抄」
ストーリー的には大したことがないが、大雪の日に電車で他県に行くだけという事を長々と描くことによって、主人公視点*4を感じさせてるのは上手い。モノローグを抜粋するならば、
「たった一分がものすごく長く感じられ、時間ははっきりとした悪意を持って僕の上をゆっくりと流れていった」
まさにこれ。精緻な映像と妙に現実的な描写が相まって胃が痛くなる。大雪で乗っている電車が止まった経験をしたことがある人ならなおさら。
「コスモナウト」
舞台が種子島ということだけで満腹。短編映画としては最もきっちりとしたつくりかと。ただ異世界っぽい回想は要らない。
「秒速5センチメートル」
山崎まさよし劇場。
あと作中のそこここにはいる微妙にSFちっくな小道具はお前が描きたいだけだろと思って笑ったw
追記:山崎まさよし‐One more time,One more chance - 「秒速5センチメートル」ver.