今日の日経の朝刊で

  • 「ほどけるか 『甲殻化社会』」

 という見出し(だったと思う)の記事があったのだが、一瞬、

「俺の目を盗みやがったなッ!」

とか叫んだり、

キルゾーンに入ってるわよ……」

 などと、何処からともなく聞こえてきたりする社会のことかと思いましたよ。


 しかし、義体化や電脳化はまだまだだが、攻殻の舞台説明である、

「企業のネットが星を覆い、電子や光が世界を駆け巡っても、国家や民族が消えてなくなるほど、情報化されていない近未来――」

 というのは殆ど達成できてるよな。

 2029(30)年まであと20年と少し。正直、非核大戦は(電脳硬化症も)勘弁願いたいが、劇中の時代に追いつくまでに科学はどこまで行くだろうか。想像するだけでも若死にはできない。実際過去に書かれたSF*1と比較してみて実現できていないもの、実現できているもの、更に先に行っているもの等考えてみると面白い。割合最近の出来事としては高速ネットと個人用端末としてのケイタイの普及*2が一番大きいかなぁ。小規模でもいいなら部分サイボーグとか、ホログラムとか、イオンエンジンとか、粒子コンピューターとか、ゲノムにクローンなど幾らでもあるが。

 そういえば米サイエンスのウェブ版に光学迷彩の開発は可能だとする論文が載っていたそうですね。
 でも光学迷彩といえばホグワーツでもMITでもなく東大ですよ。

 いわゆる攻殻光学迷彩とはシステムが異なるが、映像は一見の価値あり。

追記:記事自体は国境線管理の問題だとかWWⅠ〜Ⅱ以降の国家による国民の囲い込みとかそういう記事でした。
ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)攻殻機動隊 (1)    KCデラックス夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))

*1:例えば1957年に発表されたタイムトラベル物の、そして猫小説の傑作である『夏への扉』では、近未来として西暦1970年が、遠未来として2000年が出てくる。

*2:ネットは広大だわ